賃金表システムの隘路

 企業を訪問させていただいたときに、「ウチは職能給をやっています」という話しをよく聞きます。○○総研さんや○○研究所に数年前作ってもらったということ。そして大抵の場合見せていただくのは、「年齢給表と等級別に昇給ピッチが逓増している能力給表」です。そしてほとんど例外なく「この賃金表は使っていません」もしくは「この賃金表は決まった数値を逆算してはめているだけで、しくみとしては動いていません」と言われます。
 ここで、多くの人が勘違いしていることがあります。つまり、年齢給+等級別の能力給で構成された賃金体系=職能給制度だと思っていることです。
 先に述べましたとおり、職能給というのは、「人の能力」を評価し、それを等級制度とリンクさせるものであれば、賃金表の体裁や構成などはどのようなスタイルをとってもよろしいのです。

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