ニュータイプの人事制度
ニュータイプは、オープン性、ネットワーク型、反体制、プロジェクト型、ボスレス組織、規制緩和、市場競争原理、選択、といったキーワードで発想された組織や制度になっています。 代表的なところでは、米シリコンバレーの先進企業群、W.L.ゴアアソシエーツさん、日本ではミスミさん、前川製作所さん、ネミックラムダさん、花王さんといった企業がこのニュータイプといえます。 このニュータイプ企業の共通項は「自由と自己責任」です。個人尊重を貫くと同時に自己責任も問うています。そして選択の場を個人に提供するのが企業の役割となっています。象徴的なものに、次のようなプロジェクト型組織運営があります。 ・企業が中期方針や解決課題を提示する。 ・解決課題や新規事業を「やりたい人」が手を挙げ、所定の申請を行う。 ・企業はそのプロジェクト発足の審査と承認、結果に対する報奨を含む契約を行う。 ・社内(場合によっては社外にも)にチームメンバーを公募する。 ・応募者が多い場合は発起人が選別を行う。 ・逆にメンバーが集まらないプロジェクトは発足できない。 ・いくつものプロジェクトに参加する人も出てくる。 ・逆にどこからも声のかからない人も出る。 ・プロジェクト内ではリーダーは自然発生的に決まる。 ・役割やローカルルールも自然に決まっていく。 ・プロジェクトは目的達成もしくは期限で解散する。 ・プロジェクトの成果は相互評価にて配分する。 ※基本賃金をどうするかとか、あぶれた人の処遇などの解決課題はありますが、それは施行レベルで解決可能です。 このやり方を導入するかどうかはその経営トップや企業の風土に依るところが大きく、いいか悪いかの判断もまだできません。しかし現在の社会の変化の延長上で考えると、21世紀にはこのようなニュータイプの企業が続出すると思われます。 |
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