1.人事・組織改善について
1)改善の手段
(1)社員の層別化、業務の層別化
コア人材 ・・・・> 基幹社員 判断業務
フロー人材1 ・・> 一般社員、準社員 熟練定型業務
フロー人材2 ・・> パート社員 補助定型業務
1) 能力開発の効率的な運営。
2) パート雇用を拡大することにより、法定福利費をおさえる。
(2)継続雇用制度の導入
定年60歳以降の勤務と賃金の検討(賃金+在老年金+雇用継続給付)
(3)出向者受け入れ
熟練管理者として受け入れるとすれば有効。
2)関連主要助成金
(1)高齢者雇用、パートタイム雇用
★特定求職者雇用開発助成金
★中小企業短時間労働者雇用管理改善等助成金
(2)継続雇用制度導入
★継続雇用定着促進助成金
・高年齢雇用継続給付
(3)出向者受け入れ
★労働移動雇用安定助成金
2.能力開発について
1)改善の手段
(1)研修制度も年間計画で
1) 能力開発計画 = 年間スケジュールを決める。
2) 新規事業展開など経営計画実現を目的とした研修を
(2)助成金対象となる研修は次の3段階
1) 新規事業展開に合わせた研修
2) 専門的技術的研修
3) その他の研修
2)関連主要助成金
★生涯能力開発給付金
★中小企業人材高度化能力開発給付金
★労働移動雇用安定能力開発助成金
★雇用調整助成金
3.新分野進出・事業転換に係わる補助金について
1)改善の手段
「中小企業労働力確保法」に係わる助成金の利用
雇用促進、雇用安定を目的としているため・・・
中小企業の新規事業進出による雇用の促進。
雇用環境整備による雇用の安定。
1) 助成金は3つ
中小企業新分野展開支援人材確保助成金
中小企業雇用環境整備奨励金
中小企業人材高度化能力開発給付金
2) 対象中小企業者は2種類
個別中小企業者と認定組合構成中小企業者
※まだ労働者を雇用していない事業主(創業間もない)であっても、
受けることができる。
3) 事前に県へ「雇用管理改善計画」を提出して認定を受ける。
2)関連主要助成金
★中小企業新分野展開支援人材確保補助金
★中小企業雇用環境整備奨励金
4.新製品(新技術)の研究開発費用に係わる補助金
1)改善の手段
(1)補助金の利用
1) 中小企業が行う新技術、新製品等に関する研究開発または試作費用
原材料費、外注加工費、機械装置費、技術指導受入費用、
構築物(簡易な物)、外部研究委託費、直接人件費 他
2) 補助事業は年度行事なので申請、認定の時期に注意
認定日から年度末(3月31日)までの期間の費用が対象となる。
申請期間よりも事前に窓口へ、事業計画を持ち、相談に出向く。
(2)補助金の窓口は様々。補助金対象も様々。
1) 補助金の窓口
国単独、国と県、県単独、ベンチャー財団、その他の政府系機構
2) 新技術の他に環境対策、福祉用具を対象とするものもある。
2)関連主要補助金
●創造技術研究開発費補助金
事業規模、対象事業枠により、国枠(一般枠、特定枠、環境枠、課題枠)
と県枠(国枠に加えて創造枠、新技術育成枠、産業集積活性枠)がある。
●新産業分野チャレンジ研究開発促進事業費補助金(愛知県単独)
新たな事業展開及び他に先駆けたオンリーワン技術の創出を目指した、
新産業分野における先進的・独創的な初期段階の研究開発に対して助成。
補助率:補助対象経費の1/2以内
補助額:50万円〜250万円まで
事業費:100万円〜500万円まで
補助対象:原材料費、機械装置工具費、外注加工費、ソフトウエア開発費など
受 付:5月頃
●ベンチャー企業研究開発事業費補助金
中小企業の技術開発研究を対象とし、アイデアや自己が保有する技術の
具体化を目指した基礎・応用段階の技術開発で、実現化の可能性が見込め
るもの。
補助率:補助対象経費の2/3以内
補助額:1,000万円程度
事業費:1500万円程度
補助対象:原材料費、機械装置工具費、外注加工費など
受 付:1月頃
●その他
・NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)による環境対策事業に
関する補助金(十数種類)、福祉用具実用化開発費補助金。
・ベンチャー財団(財団法人中小企業ベンチャー振興基金、財団法人三和
ベンチャー育成基金など)による研究開発費用に関する補助金
5.その他経営施策として
1)資金調達として
3大資金調達方法として、出資、融資、助成金。
助成金は、計画の認定手続き、期間管理など事務工数がかかり、更に、
対象要件が限定されているので利用しにくい。
出資(ベンチャー財団からの投資など)、融資(政府系金融機関など)の
検討を行う。
2)賃金・人事制度改善
新規事業創業期における有効な人事制度として、目標管理制度、業績評価
制度、業績配分賃金(賞与)、予算管理による年俸制度などが考えられる。
3)労務管理制度改正
労働時間制度で研究開発部門には裁量労働時間制を導入。
パートタイム労働者、準社員、高年齢継続雇用労働者(嘱託社員)につい
ては就業規則を別に定める。
4)事業協同組合
同業者あるいは異業者と共同化(事業協同組合の設立など)して新規事業を
展開する方法もある。
・同業者と組み他社技術を吸収し、現在の自社技術の発展、改善につながる。
・異業者と組み異業種技術を吸収し、新製品などの開発に、お互いにつながる。
・新規事業に係わる助成金、制度融資など受けることができる機会が拡大する。
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