外国人技能実習生 実習実施機関の84.9%が法違反状態に
愛知県内企業では製造業を中心に外国人技能実習生を活用している例が少なくありません。本日は先日、愛知労働局が公表した平成23年の「最近における外国人技能実習生の労働条件確保のための監督指導及び送検の状況」の概要について取り上げましょう。
これによれば、平成23年に実習実施機関に対し、192件の監督指導が実施され、このうち84.9%にあたる163件で労働基準関連法令違反が認められ、うち1件が送検に至りました。平成23年は監督指導事業所数が減少していることから違反事業所数は163件に止まっていますが、違反率の84.9%というのは前年の56.6%と比較すると30ポイント近い急上昇となっています。違反の内容としては時間外労働、割増賃金、そして労働安全衛生関係の違反が多くなっています。
技能実習生を活用している企業においてはこれまで以上にコンプライアンス面の強化が求められます。
参考リンク
愛知労働局「最近における外国人技能実習生の労働条件確保のための監督指導及び送検の状況(23年)」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/roudoujikan_kyujitsu_kyuka/_103137.html
(大津章敬)
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