愛知県 転職希望者の理由は男女とも「収入が少ない」が最多

愛知県 転職希望者の理由は男女とも「収入が少ない」が最多 2013年11月18日のブログ記事「非正規雇用が増加を続ける愛知の雇用」では、愛知県県民生活部統計課の「平成24年就業構造基本調査結果(平成24年10月1日現在)」から愛知県の非正規雇用の状況を取り上げました。この調査は非常に興味深い内容が多く取り上げられていますので、本日もこの中から転職希望の状況について見ていきたいと思います。
転職希望者比率
 有業者390万8千人のうち、他の仕事に変わりたい「転職希望者」は38万2千人となっています。平成19年と比較すると4万5千人(10.5%)減少となっています。「転職希望者比率」(有業者のうち転職を希望する者の割合)は9.8%で、平成19年と比較すると0.8ポイント低下となっています。これを男女別にみると、男性は9.0%、女性は10.9%で、平成19 年と比較すると、男性は1.2ポイント、女性は0.3ポイントそれぞれ低下となっています。また「転職希望者比率」を男女別、年齢階級別にみると、男性は「15~24 歳」が15.3%、「25~34 歳」が13.7%、女性は「15~24 歳」が21.0%、「25~34 歳」が15.9%、「35~44 歳」が12.4%と高くなっています。
転職希望理由
 転職希望理由別に転職希望者の割合をみると、男性は「収入が少ない」が29.2%ともっとも高く、次いで「時間的・肉体的に負担が大きい」が20.5%、「事業不振や先行き不安」が13.4%の順となっています。女性は「収入が少ない」が27.1%ともっとも高く、次いで「時間的・肉体的に負担が大きい」が20.4%、「その他」が19.8%の順となっています。平成19 年と比較すると、男性は「事業不振や先行き不安」が1.4 ポイント、「定年又は雇用契約の満了に備えて」が1.3 ポイント、女性は「その他」が4.8 ポイント、「家事の都合」が1.3ポイントそれぞれ上昇となっています。
[男性]
29.2% 収入が少ない
20.5% 時間的・肉体的に負担が大きい
13.4% 事業不振や先行き不安
[女性]
27.1% 収入が少ない
20.4% 時間的・肉体的に負担が大きい
19.8% その他
※いずれも上位3件

 このように男女共に「収入が少ない」が転職の最大の理由になっていますが、前回のブログのとおり、再就職の際には非正規としての就業が多くなっていることを考え合わせると、キャリア形成が進まない中でのワーキングプア進展の要因になる危険性を秘めているように感じます。


参考リンク
愛知県県民生活部統計課「平成24年就業構造基本調査結果(平成24年10月1日現在)」
http://www.pref.aichi.jp/0000064038.html

(大津章敬)
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/

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