個別労働紛争解決の「助言・指導」「あっせん」件数が過去最高を記録
愛知労働局は先日、平成25年度の個別労働紛争解決制度の施行状況を取りまとめ、ホームページで公開を開始しました。これによると、「助言・指導」「あっせん」の件数がともに昨年を上回り過去最高を記録するとともに、職場での「いじめ・嫌がらせ」が引き続き増加傾向にあるとのことです。本日はこの中から、主だった特徴を見てみることとしましょう。
平成25年度に愛知労働局へ寄せられた労働相談件数は76,098件で、そのうち労使間の民事上のトラブルに関する相談(以下「個別労働紛争」といいます。)は13,760件(対前年度比6.2%減)でした。「いじめ・嫌がらせ」相談が増加傾向にあり、平成25年度は個別労働紛争相談のうち2,981件と最も多い件数となっています。
「助言・指導」の申出がなされた件数は、平成24年度の757件から平成25年度は813件と増加して過去最高となり、約4割が解決しています。
「あっせん」申請のなされた件数も503件と増加して過去最高でした。平成25年度中にあっせんの手続きを終了したもののうち、相手方が同意してあっせんが開催された件数は302件、解決した件数は199件(解決率65.9%)となっています。
「助言・指導」「あっせん」ともに、「解雇」「いじめ・嫌がらせ」の占める割合が高くなっています。
参考リンク
愛知労働局「愛知労働局における平成25年度個別労働紛争解決制度施行状況について」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/news_topics/topics/topics2014/aichirodo_kobetsurodofunso.html
(小堀賢司)
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