製造業と比べ17倍の就業者数増加 女性の就業者数トップは遂に医療福祉に

20151123 先日愛知県から2015年7月から9月期の就業状況が発表されました。労働力人口は403万2千人で前年同期比3万7千人(▲0.9% )の減少、就業者数は392万6千人で前年同期比4万5千人(▲1.1% )の減少となりました。完全失業者数は10万6千人で、前年同期に比べ8千人(8.2% )増加し、完全失業率は2.6% で、前年同期に比べ0.2ポイント上昇しました。

以下では産業別就業者数順位に注目してみます。
 
【就業者数(男女計)総数3,847千人】
・製造業:950千人(24.7%)
・卸売業小売業:643千人(16.7%)
・医療福祉:404千人(10.5%)
【就業者数(男)総数2,243千人】
・製造業:682千人(30.4%)
・卸売業小売業:643千人(15.3%)
・建設業:225千人(10.0%)
【就業者数(女)総数1,604千人】
・医療福祉:300千人(18.7%)
・卸売業小売業:299千人(18.6%)
・製造業:269千人(16.8%)

 産業別就業者数を全国でみてみると第1位は卸売業小売業の1,052万人(17.0%)、第2位の製造業が1,014万人(16.4%)となっていますが、愛知県において最も就業者が多い産業は製造業で全就業者の4分の1を占めるのが大きな特徴でした。

 しかし前年との比較で見てみると製造業の就業者数は平成26年7~9月の946千人から平成27年7~9月には950千人へ4千人(1.0%)の増加であったのに対して、医療福祉の就業者数は平成26年7~9月の344千人から平成27年7~9月には404千人(17.4%)へ増加し、製造業の17倍もの急激な伸を見せています。特に女性では、医療福祉の就業者数が遂に卸売業小売業を抜いて第1位となりました。他の産業の就業者数が横ばい、微増・微減にとどまる中、男女ともに医療福祉の就業者数の増加速度が際立つ結果となっています。


 参考リンク
愛知県「あいちの就業状況 平成27年7~9月(平均)」
http://www.pref.aichi.jp/0000086458.html

(中島敏雄
 
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