【働き方改革】見える化と通知で労働時間削減と年休取得推進!フタバ産業株式会社の取組

20160201 愛知県では「愛知の働き方改革」として、労働者の生活スタイルや家庭責任、地域貢献等に対応できる、多様な働き方・効率的な働き方を勧めるため、県内企業の働き方改革の取組み事例を紹介していますが、今回はフタバ産業株式会社の取組を紹介します。

 フタバ産業株式会社では、経営理念である「共に働く仲間が、生きがいと誇りを持てる会社」の実現に向けて、所定時間外労働削減や年次有給休暇の所得促進など安全で働きやすい職場づくりに積極的に取り組んでいます。今回はその中から2つの取組みを紹介します。

 1つ目は所定時間外労働のアラーム表示です。アラームは勤怠システム上で社員と上司双方に表示するようにしており、その月の所定時間外労働が35時間→37時間→42時間のタイミングで警告を表示しているそうです。所定時間外労働管理の取組みレベルは各社各様ですが、『意識をもった上司』が『1ケ月が終わったときに部下を指導する』だけに留まるケースも多です。フタバ産業株式会社では日常の勤怠管理の中で機械的にアラームを出すことで、常に本人も上司も意識できる仕組みとした点がポイントです。

 2つ目は年次有給休暇の年間取得目標達成への取組みで、平成26年度には年15日間取得を達成したとのことです。年次有給休暇の取得を奨励している会社は少なくありませんが、効果が上がっていないというお話を良く聞きます。フタバ産業株式会社でも月1日および3日連続の取得を推奨していますが、年次有給休暇の取得が進んでいない社員を抽出して上司に通知するというチェックとアクションがうまくまわっているところがポイントです。また勤続10年、15年、20年などの節目には、リフレッシュ休暇として各連続5日間の年次有給休暇の取得を奨励するルールも取得目標達成に貢献しているようです

 以上2点の取組ですが、時間外労働については本人および上司へ段階的かつ機械的に通知し、周りや上司に気を使って取得できないことも多い年次有給休暇については上司へ通知するなど、最も効果的な人に適切なタイミングで通知する仕組みが成功要因のように感じます。

 このほかにも以下のリンクから愛知県各企業の取組みを確認することができますので、興味のある方は是非確認してみてください。


参考リンク

愛知労働局「愛知の「働き方改革」取組事例」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/riyousha_mokuteki_menu/jigyounushi/jigyounushi_jouhou/hatarakikata-jirei.html

(中島敏雄

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