過重労働対策等の重要性が増す中、愛知労働局では今年度の労働行政運営方針の中で、以下の方針を示しています。

長時間労働
　違法な長時間労働により過労死等を発生させるど、重大又は悪質な労働基準関係法令違反事案に対しては、引き続き、司処分を含め厳正に対応する。
労災
　「労災かくし」の排除を期すため、労働災害が発生した場合の労災保険給付の請求手続及び労働者死傷病報告の提出義務について周知を図るともに、労災かくしの疑いのある事案を把握した場合は 当該労働災害の発生状況等の事実関係を調査し、重大又は悪質な事案については司法処分を含め厳正に対応する。

　こうした方針を受け、今年は労働基準監督署において積極的に書類送検が行われています。中でも7月は19日までに以下の３件の書類送検が行われ、愛知労働局のホームページで社名公表が行われています。
2017年7月19日　労働安全衛生法違反の疑いで送検【豊橋労働基準監督署】
2017年7月19日　最低賃金法違反の疑いで送検【刈谷労働基準監督署】
2017年7月12日  最低賃金法違反の疑いで送検【岡崎労働基準監督署西尾支署】

　このようなことがないように、社内の労務管理を適切に行っていきましょう。また労災発生時の死傷病報告については強く指導されますので、労災かくしと指摘されないように確実に提出しましょう。

参考リンク
愛知労働局
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/
愛知労働局「愛知労働局は「平成29年度行政運営方針」を策定しました」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/news_topics/houdou/0402_001/_121628.html

(大津章敬)

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