5月20日・21日の国際会議開催に向けて警備強化がされる中国・上海市

 5月20日・21日に、中国・上海市において「アジア信頼醸成措置会議首脳会合」が開催されます。この会議には、ロシアのプーチン大統領を始めとする関係各国の首脳多数が参加する予定となっています。
 
 そのため、上海市内では、同会議が開催される当日及び前後の期間において、中国当局による警備の強化、交通規制が行われることになっています。上海に在住している弊社コンサルタント・清原からも、駅付近では、普段に比べ、非常に多くの警官を見かけるようになっていると情報が入ってきており、その動きがすでに見られ始めているようです。
 
 この状況を受け、上海の日本国総領事館からは、現地の駐在員に向けて、下記のような注意喚起のメールが送られていますので、日本本社におかれましても、こちらの内容もご参考いただき、現地の状況把握に努めるようにされてください。(佐藤和之)

<在上海日本国総領事館からの注意喚起(要約)>
(1)出張、旅行などへの影響
  ・警備体制の大幅強化、厳しい交通規制などにより、空港や駅でのチェックインなどの所要時間が伸びたり、時間帯によっては、立体高架道路の一部封鎖なども予想される。
  ・21日当日は、上海市政府機関等の多くが休日となり、一部の民間企業も、独自の判断により同日を休業とすることも予想される。
(2)パスポートの携行
  ・警備が強化から、街頭での身分確認などが強化される可能性がある。
   (中国では、満16歳以上の外国人は、パスポート、居留許可証等の携帯義務あり)
(3)交通機関の制限
  ・警備体制の強化の一環として、道路の通行止めや公共交通機関の一部運休等、市内随所で様々な交通規制が実施される予定です。
(4)安全の確保
  ・最近、無差別殺傷事件が多発していることに加え、会期中はテロの危険性が高まるため、一般犯罪への注意に加え、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安関連情報の入手や駅等では周囲に注意を払うなど、安全確保に十分注意すること。

<参考>
在上海日本国総領事館「在留邦人の皆様、上海を5月下旬に訪れる予定のある皆様への注意事項(上海市における国際会議の開催の影響)」
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/procedure/new140512-2-j.html

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