現在のタイにおける赴任者管理①

781ab285こんにちは。服部@名南経営です。
 クーデターが起きたタイについて、出張の自粛を行う企業が相次いでいます。
 当社にもクライアント様から、「赴任者を帰国をさせるべきか」といったような相談が入りましたが、現時点ではその必要はないと考えています。
 バンコクのスワンナプーム国際空港も通常通りの営業となっており、市内から空港までの移動は十分に可能な状況、更には現地ではもう19回目となるクーデターに対して「またか」というような雰囲気が漂っているようで、緊迫感がない様子です。
 ただし、油断は禁物。小さな小競り合いは今後起きるでしょうし、状況の急変も予測されます。よって、現時点におけるタイ赴任者に対しては、いつもどおりの対応で、緊迫した情勢となれば、本社主導で対応策を指示するのではなく、現地の赴任者に判断を任せるというのがベストであると考えています。
 かつて、タイの大洪水の際に動物園からトラが逃げたというニュースがありましたが、その際にある日本の金融機関の本社が現地の赴任者に対して帰国を命じたことがありました。ところが、その赴任者は現地で笑われ者となり、タイ人に対して威厳を保てなかったとのこと。また、最近のデモにおいてもあれだけ日本では騒がれていましたが、2月の訪タイ時にいろいろと見たところ現地は完全にお祭りムードでした。
 以上から、現地のことは現地の赴任者が一番知っておりますので、対応についての判断は現地に任せるべきでしょう。また、日本からの出張についても、現時点では、特に自粛する必要もないのでは、と思っています。 (服部英治)

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