フィリピンとの社会保障協定に実質合意/日本政府
2015年8月20日、日本政府はフィリピン政府と「日・フィリピン社会保障協定(仮称)」の第2回政府間交渉を実施し、同協定について実質合意に至りました。今後は、協定の年内署名を目指し、準備が進められていきます。
現在、日本・フィリピン両国の企業等からそれぞれ相手国に一時的に派遣される被用者(企業駐在員など)には、日本・フィリピン両国の社会保障制度への加入が義務付けられているため、社会保険料を日本と現地とで二重払いしなければならない問題が生じています。両国間での社会保障協定の締結は、この問題を解決することを目的としており、今後、協定を締結し、その効力が生ずることで、派遣期間が一時的なものであれば、原則として、派遣元国の社会保障制度のみに加入することが可能となり、二重加入の問題が解消されることとなります。
なお日本は、これまでに18か国と社会保障協定を締結しており、フィリピンとの協定締結が実現すれば、19番目のものとなる見込みです(社会保障協定の締結状況は、下記参考リンクをご覧ください。)。 (佐藤和之)
<参考リンク>
厚生労働省「日・フィリピン社会保障協定(仮称)交渉における実質合意」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000095204.html
厚生労働省「海外で働かれている皆様へ(社会保障協定)」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/shakaihoshou.html
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