バングラデシュにおける銃撃・人質事件を受けた安全対策

272 先日、バングラデシュにおいて、痛ましいテロ事件が発生しました。この事件を受けて、世界各地にある日本領事館は、安全対策についてのお知らせを発出し、海外渡航者に対して注意喚起を行っています。その内容をまとめると、以下の3点の行動が勧められていますので、自社の海外出張者や海外赴任者に対して、情報共有されておくことがよいでしょう。

(1)外務省のサイトで滞在地の情勢を確認する
 外務省は、「海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)」において、海外現地の危険情報を日々更新し伝えています。海外出張や海外赴任中は、こまめに滞在地の情勢を確認しておくとよいでしょう。

(2)在留届の提出や旅レジへの登録を行う

海外出張の際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#)」への登録を行います。また、3か月以上海外に滞在する場合は、必ず在留届を提出して自分の居所を知らせます。なお、スマートフォンで、「たびレジ」の登録や海外安全情報を閲覧することができる「海外安全アプリ(http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html)」もあわせて活用するとよいでしょう。

(3)万が一、テロ事件などに遭遇した際の心がけを知る
実際にテロ事件等に遭遇した場合、その被害を最小限に抑えるため、具体的に以下のような行動を採ることがよいと、心がけの勧めがされています。また、外務省が無償配布している、「海外旅行のテロ・誘拐対策パンフレット(http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html)」においては、より詳細な内容が解説されていますので、併せて確認しておくとよいでしょう。

<予防措置>
○退避ルートを確認する。
○隠れられる場所を確認する。
○常に周囲の状況に注意を払い,不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。 
 <対処法>
○その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
○頑丈なものの陰に隠れる。
○周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。

<参考>
在上海日本国総領事館「バングラデシュにおける銃撃・人質事案を受けた海外に渡航・滞在される方の
安全対策のためのお知らせ」
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new160704.html

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