残業を避け、柔軟な働き方を強く志向するZ世代 X世代に求められる意識変革

 安定志向が強く、あまり物質的な欲求がないなどと言われるZ世代ですが、その仕事観はどのようなものなのでしょうか?本日は、BIGLOBEが実施した「Z世代の意識調査」の結果を見てみることにしましょう。なお、この調査は、全国の18歳~25歳の男女600人、比較対象として30~60代200人を対象に、2022年1月27日~1月28日に実施されたものです。

 これによれば、仕事観に関して「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計は以下のようになっています。
72.7% バリバリ働いて稼ぐよりマイペースに
65.0% 仕事上の競争や優劣に興味がない
64.5% 副業もしたい、副業に関心がある
62.5% 資格取得やスキルアップを頑張りたい
60.5% 社会に貢献できる仕事がしたい

 日本の高度経済成長期を支えたベビーブーマー世代、そして現在の経営者・管理職の多くが該当するX世代(1965~80年頃の生まれ)は比較的上昇志向が強い世代でしたが、これからいまの若手社員から学生に該当するZ世代は、X世代とは大きく異なる仕事観を有していることが分かります。多くの企業の人事制度は、「頑張れば頑張れるだけ稼げる」「人事評価で大きなメリハリをつける」といったコンセプトで設計されていますが、Z世代はそれには関心がないということが多いのかも知れません。彼らが仕事に対して前向きに頑張れるような環境を作るためには、彼らとの対話から進めなければならないでしょう。X世代の意識変革が強く求められます。


参考リンク
BIGLOBE「Z世代の意識調査(2022/2/8)」
https://www.atpress.ne.jp/news/297096

(大津章敬)