経団連企業のモデル退職金 大卒定年で22,433,000円

 経団連から、3年毎に調査が行われている「退職金・年金に関する実態調査」の結果が公表されました。今回はその中から標準者のモデル退職金について見てみることにします。なお、この調査の対象は、経団連企業会員および東京経営者協会会員企業2,061社で、集計企業数は276社(有効回答率 13.4%、製造業 44.9%、非製造業 55.1%、従業員 500 人以上 72.5%)となっています。

 学校卒業後直ちに入社 し 、その後標準的に昇進・昇格した者を対象に算出された標準者退職金を職種別・学歴別で見ると以下のようになっています。
管理・事務・技術労働者(総合職):大学卒
勤続10年 2,886,000円
勤続20年 8,223,000円
勤続30年 16,491,000円
勤続38年 22,433,000円
管理・事務・技術労働者(総合職):高校卒
勤続10年 1,841,000円
勤続20年 5,565,000円
勤続30年 11,627,000円
勤続42年 19,530,000円
生産・現業労働者:高校卒
勤続10年 2,132,000円
勤続20年 5,984,000円
勤続30年 11,669,000円
勤続42年 17,820,000円

 退職金については、大企業と中小企業でその支給水準に大きな差がありますので、これが世間の標準的な退職金であるとは言えませんが、調査結果の一つとして参考にしていただければと思います。


参考リンク
日本経済団体連合会「2021年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果(2022年3月15日)」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/026.pdf

(大津章敬)