ミドルの88%が「パラレルキャリア/副業が許可されている企業は転職先として魅力的」と回答
兼業・副業については、数年前より厚生労働省のモデル就業規則が改定されるなど、その機運が高まり始め、コロナ以降、急速に普及が進んでいる印象を受けていますが、その実態はどうなのでしょうか。本日はエン・ジャパンの「「パラレルキャリア/副業」実態調査(2022/4/21)」の主要結果を見てみることにしましょう。なお、この調査は同社の『ミドルの転職』を利用するユーザーを対象に実施されたもので、有効回答数は2,250名となっています。
以下が、兼業・副業に対するミドルの意識が分かる設問の回答状況となります。
■今後、どのような働き方をしたいですか?
本業以外にも第2の仕事・活動をしたい 68%
起業したい 13%
本業1本で定年まで勤めたい 14%
その他 5%
■現在(もしくは直近)の会社の就業規則でパラレルキャリア/副業は許可されていますか?
許可されれいる 29%
原則禁止だが、条件を満たした場合には容認されている 28%
明確に禁止されている 33%
その他 10%
■パラレルキャリア/副業が許可されている企業は転職先として魅力的だと思いますか?
とても魅力的だと思う 52%
やや魅力的だと思う 36%
あまり魅力的だと思わない 9%
まったく魅力的だと思わない 3%
このように、今後の働き方については「本業以外にも第2の仕事・活動をしたい」が68%となっており、「本業1本で定年まで勤めたい」という回答の14%を圧倒しています。そして、パラレルキャリア/副業が許可されている企業を転職先として魅力的だと思うという回答が88%となっています。
兼業・副業に対する意識が変わってきていることは現場でもよく感じますが、まさかここまでの状況になっているということについては驚きです。あくまでも一つの調査結果ではありますが、兼業・副業が人材の確保・定着のためにも重要な施策となってくる時代が目の前まで来ているのかも知れません。
参考リンク
エン・ジャパン「「パラレルキャリア/副業」実態調査(2022/4/21)」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/29193.html
(大津章敬)