2022年春の大企業の賃上げ平均は前年比+1,044円の6,898円
今春は、世界的な物価高や政府の賃上げの方針などの状況を受け、昇給への関心が大きく高まりました。そこで本日は、厚生労働省の「令和4年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」を見てみましょう。なお、この調査の対象は、妥結額(定期昇給込みの賃上げ額)などを把握できた、資本金10億円以上かつ従業員 1,000人以上の労働組合のある企業358社となっています。
これによれば、平均妥結額は6,898円で、前年(5,854 円)に比べ 1,044円の増、令和元年(6,790円)に比べ108円の増となっています。前年はコロナの影響で水準が落ち込みましたが、平成26年以降、概ね6,000円台後半の賃上げが続いていますので、今年はその水準を回復したに止まり、特別に大きな昇給になったとは言えない結果となっています。
参考リンク
厚生労働省「令和4年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況を公表します」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27034.html
(大津章敬)