人的資本経営についての議論が優先度高く実施されている企業が36%
いま話題のキーワードである「人的資本経営」。本日は、その取り組み状況について、日本能率協会マネジメントセンターのアンケート調査の結果から見ていきましょう。この調査は、同社の会員を対象に実施されたもので、回答者数は116名(調査日:2022年7月5日~12日)となっています。
「あなたの会社では「人的資本経営」について、議論が行われていますか?」という設問に対しては、以下のような結果となっており、36%の企業で「人的資本経営」についての議論が優先度高く実施されていることが分かりました。
最重要事項として議論されている 6%
優先度高く議論されている 30%
議論はされているが優先度は高くない 26%
議論されていない 38%
その上で、現在の取り組み状況については以下の回答が上位となっています。
「業務のデジタル化推進」が続きました。経営戦略と人事戦略を連動させるために、まず人事課
38.8% 人事情報基盤の整備
38.8% 社員エンゲージメントレベルの把握
33.6% 素子意図して不足しているスキル・専門性の特定
31.9% 業務デジタル化推進
31.0% 企業理念、パーパス、企業文化の定義
29.3% 全社的経営課題の抽出
23.3% 健康経営への投資
19.0% 中長期的な人材ポートフォリオからのギャップ分析
15.5% ギャップを踏まえた平時からの人材の再配置、外部からの獲得
14.7% サクセッションプランの具体的プログラム化
このテーマは、人的資本可視化の流れが進められることで、今後、更に注目を浴びることが予想されます。いまから注目し、具体的な対応を検討しておきましょう。
参考リンク
日本能率協会マネジメントセンター「36%の企業が「人的資本経営」を優先度が高い事項として議論取り組み・検討上位は「人事情報基盤の整備」と「社員エンゲージメントの把握」」
https://www.jmam.co.jp/hrm/news/1276707_7494.html
内閣官房「非財務情報可視化研究会(第6回)~人的資本可視化指針(案)」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/wgkaisai/hizaimu_dai6/index.html
(大津章敬)