最低賃金の履行確保を主眼とする監督指導結果 全体の11.4%で違反

 愛知労働局は、2022年1~3月に実施した最低賃金の履行確保に向けた監督指導の結果を公表しました。愛知県最低賃金に近い賃金額の労働者が多いと思われる業種等の事業場を中心に622事業場に対して監督指導が行われ、うち、最低賃金法違反があったのは71事業場(全体の11.4%)でした。

 最低賃金以上の賃金を支払っていなかった理由は「適用される最賃額を知らなかった」が26事業場(36.6%)でもっとも多く、次いで「最賃の改正を知っていたが賃金の改定をしていなかった」が13事業場(18.3%)となっています。
 
 2022年10月1日より、愛知県の最低賃金は31円引き上げられ、時給額986円とされています。月給者について、いつの間にか最低賃金を下回っていることがあります。特に高齢者や新入社員などのリスクが高いため、この機会に確認しましょう。


参考リンク
愛知労働局「最低賃金の履行確保に係る監督指導結果」 
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/001280132.pdf
愛知労働局「愛知県の最低賃金」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/jirei_toukei/chingin_kanairoudou/saiteichingin_toukei/saiteichingin.html

(福間みゆき)