企業の秘密情報漏洩防止に役立つ経済産業省「秘密情報の保護ハンドブック」
ここ数年、働き方改革が進められていますがかつては法対応が中心で、現実の働き方はなかなか変わらないという状況が続いていました。しかし、コロナ以降はテレワークが急速に普及するなど、新たなワークスタイルが確立されつつあります。テレワークの普及により、情報利用・アクセス場所が企業内中心から、従業員の自宅やサテライト施設など、企業外部からの情報利用・アクセスが可能となりました。その結果、企業の情報管理・利用のあり方が変わってきていることから、情報漏洩防止のための対策の見直しを考えたいと思っている企業も少なくないでしょう。
その際に参考にできるものとして、経済産業省より公開されている「秘密情報の保護ハンドブック」があります。以前より公開されていますが、昨今の環境変化を受け、2022年5月に改訂されています。また、このハンドブックでは、様々な事例が紹介されており、例えば、「電子データの複製、持出しを予防している事例」「教育訓練が情報漏えいの防止につながった事例」「従業員のモチベーション向上事例」などがあります。そのほか、参考資料の方には、各種チェックリストや従業員などとの秘密保持契約書、就業規則も具体的に例示されています。今後、企業において対策を検討される際には併せて参考にしてください。
「秘密情報の保護ハンドブック~企業価値向上に向けて」のダウンロードはこちら
https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/pdf/handbook/full.pdf
参考リンク
経済産業省「不正競争防止法」
https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/
(福間みゆき)