2026年卒採用のインターンシップ、開催時期は「8月」が最多
人材不足を背景とした新卒学生の獲得競争の激化に伴い、企業による採用活動の前倒しが進んでいます。本日はその状況について、学情が企業・団体の人事担当者を対象に実施した「26卒対象のインターンシップ/オープン・カンパニー」に関する調査を見ていきたいと思います。なお、この調査はWeb上でのアンケート方式にて(調査期間:2024年4月30日~5月15日)、有効回答数は649社となっています。
今回の調査のポイントを挙げると、以下のようになります。
1.2026年卒の学生を対象とするサマーインターンシップについて
- 広報開始時期や開催時期を「前倒しする」と回答した企業は21.6%
- 「やや前倒しする」の38.1%と合わせると、前倒しを予定する企業が約6割に上った
2.インターンシップの広報開始時期について
- 調査期間(2024年4月30日~5月15日)の段階ですでに実施が44.3%で最多
- 次いで「24年6月」が35.5%、「24年7月」が5.6%と続いた
3.インターンシップの開催時期について
- 「24年8月」が27.5%で最多、次に「24年6月」が24.7%、「2024年7月」と続いた。また、13.4%は、調査期間(2024年4月30日~5月15日)の段階で「すでに開催している」と回答した。
このように26年卒採用において、インターンシップの多くは3年生の夏に開催、それに伴い夏前には広報活動をスタートさせる企業が多いことが分かる結果となっています。
2025年卒採用から、一定の条件下でインターンシップを通じて取得した学生情報・評価を採用広報・選考に活用できるようになり、インターンシップと採用が結びつくようになったことで、より早期から就職活動をスタートさせる学生が増えています。実際に、25年卒の活動がかなり前倒しで進められている状況下で、企業側としても、インターンシップを活用しながら早い時期に学生と接触し、母集団形成を有利に進めたいとの思惑が見られます。採用活動の前倒し傾向は今後も続いていくことが予想されます。
参考リンク
学情「「2026年卒対象のインターンシップ/オープン・カンパニー」に
関する企業調査(2024年6月)(2024/6/18)」
https://service.gakujo.ne.jp/wp-content/uploads/2024/06/240618-comenq-fixed.pdf
(菊地利永子)