熱中症対策に活用できるエイジフレンドリー補助金

 エイジフレンドリー補助金の申請受付が5月15日から開始されましたが、このエイジフレンドリー補助金の中に、6月から企業に義務付けられる熱中症対策に活用できる職場環境改善コース(熱中症予防対策プラン)が設けられています。なお、中小企業が対象です。

 このコースは、60歳以上の労働者を対象としたもので、その労働者が安全に働けるよう、暑熱な環境による熱中症予防対策として身体機能の低下を補う装置の導入に要する経費を補助対象としています。例えば、補助対象として以下のものがあります。

  • 屋外作業等における体温を下げるための機能のある服や、スポットクーラー等、その他労働者の体表面の冷却を行うために必要な機器の導入
  • 屋外作業等における効率的に身体冷却を行うために必要な機器の導入
    【体表面の冷却を行うために必要な機器の具体例】
    ・体温を下げるための機能のある服や装備
    ・作業場又は休憩場所に設置する移動式のスポットクーラー(熱排気を屋外等へ逃がすことができるもの、標準使用期間が5年以上のものに限る等)
    【効率的に身体冷却を行うために必要な機器の具体例】
    ・アイススラリーを冷やすための専用の冷凍ストッカー(-20℃程度のもの、最大は400Lまで)
     ※アイススラリー、スポーツドリンク、保冷剤等は対象となりません。
  • 熱中症の初期症状等の体調の急変を把握できる小型携帯機器(ウエアラブルデバイス)による健康管理システムの導入
  • 日本産業規格JIS Z 8504 及びJIS B 7922 に適合したWBGT 指数計の導入(1事業者につき1点まで)

 このコースの補助率は1/2で、上限額は100万円です。エイジフレンドリー補助金には、職場環境改善コース(熱中症予防対策プラン)以外のコースもあることから、まずはリーフレット等の情報を確認してみてはいかがでしょうか。


参考リンク
厚生労働省「エイジフレンドリー補助金」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09940.html

(福間みゆき)