17,210件に止まる賃金のデジタル払いの口座件数
現在、厚生労働省労働政策審議会労働条件分科会では、労働基準法改正に向けた議論が行われていますが、2025年6月6日に行われた会議では、賃金のデジタル払いの現状についての報告がなされました。
2025年3月末時点の状況は以下の通りとなっています。
労働者の口座件数:17,210件
一口座当たり残高:4,168円
取扱金額:約1.3億円(令和7年3月に決済・送金等に利用された総取扱金額)
このように未だ17,210件の取り扱いしかないことが分かりました。
2025年5月28日に公表された規制改革推進に関する答申の中でも賃金のデジタル払いについては、労働者の賃金の安全性・確実性を担保しつつ賃金のデジタル払いの社会実装を実効的に促進するとされていますので、今後、更なる制度整備が進められることが予想されます。
参考リンク
厚生労働省「第199回労働政策審議会労働条件分科会(2025/6/6)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58588.html
(大津章敬)

