働けるうちはいつまでも働きたいと考える高齢者の割合は22.4%

 内閣府より「令和7年版高齢社会白書」(以下、白書という)が公開されました。高齢化の状況(2024年10月1日現在)は以下のとおりです。

  • 65歳以上の人口が総人口に占める割合(高齢化率) 29.3%
  • 65~74歳人口が総人口に占める割合 12.5%
  • 75歳以上人口が総人口に占める割合 16.8%

 また、この白書には「高齢者の経済生活をめぐる動向について」という特集ページがあり、就業の状況などがとり上げられています。中身を見てみると、「現在、定期的に収入を伴う仕事をしている」または「現在、不定期ではあるが、収入を伴う仕事をしている」と回答した割合(仕事をしている割合)は42.7%で、「令和元年度高齢者の経済生活に関する調査」時と比較して上昇しています。

 次に、何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいかという質問に対して主な選択肢を見てみると、以下のような割合になっています。

  • 65歳くらいまで 23.7%
  • 70歳くらいまで 20.0%
  • 75歳くらいまで 13.7%
  • 80歳くらいまで 5.3%
  • 働けるうちはいつまでも 22.4%

 定年や雇用の上限となる年齢を設定していない企業から、何歳まで雇用するのかといった相談を受けることがあります。今回の白書では働く側の意識を見ることができますので、ぜひ内容をチェックしてみてください。


参考リンク
内閣府「令和7年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/zenbun/07pdf_index.html

(福間みゆき)