2026年1月導入に向けて進む協会けんぽの給付関係の電子申請開発

 企業が行う社会保険関連手続きでは、書面での申請から、電子申請へと切り替わってきており、その利用率は高まっています。一方で、従業員が請求する傷病手当金等の給付関係の手続きは、電子申請の整備が遅れており、依然、書面での手続きが継続しています。

 このような中、協会けんぽでは2025年度の事業計画の一部として、加入者(被保険者・被扶養者)の利便性の向上や負担軽減の観点から、給付関係の手続きについても、2026年1月の電子申請等の導入に向けてシステム開発を進めています。開発するシステムでは、電子申請において、加入者側から審査の処理状況が把握できる仕組みを構築するともしています。

 どのようなシステムになるかは公表されていませんが、「加入者や事業主が正確な知識のもと安心して利用できるよう、事業主・加入者に対して幅広く広報を行う」としていることもあり、今後の情報に注目していく必要があります。


参考リンク
協会けんぽ「令和7年度全国健康保険協会事業計画」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/jigyoukeikakuoyobiyosan/R7jigyoukeikakuyosan.pdf
(宮武貴美)