協会けんぽの給付に関連する電子申請 来年1月導入予定

 企業が行う電子申請手続きは、電子申請API対応のソフトウェアの普及と相まってかなり利用が進んできました。一方で、社会保険の傷病手当金や出産手当金等の給付に関する手続きは、電子申請への対応が進んでいない状況があります

 これに関連し、協会けんぽでは2026年1月のサービス開始に向けて、電子申請の導入を進めています。現状、予定されている内容は、先日公開された「第137回全国健康保険協会運営委員会資料」で示されており、申請の流れの概要は以下の通りです。

1.「協会けんぽのホームページ」または「けんぽアプリ」から電子申請サイトにログインをする。
2.希望する申請書を選択し、マイナンバーカードを利用(被保険者および被扶養者)して協会けんぽの資格情報を取得する。
3.申請情報を入力して必要な添付書類を電子ファイルでアップロードする。
4.申請が完了。給付金等については「受付」「審査中」「審査完了」「返戻」など、審査状況が確認できる。

 被保険者や被扶養者(一部申請)、また、社会保険労務士が利用できる仕組みとし、現在のところ、事業主が申請を行うような仕組みにはなっていないようです。

 詳細はまだわかりませんが、紙を用いた申請よりも利便性があがり、郵送に要していた時間が短縮されることを期待したいところです。


参考リンク
協会けんぽ「第137回全国健康保険協会運営委員会資料」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat720/r07/002/250910/
(宮武貴美)