管理職の中途採用は4年で10.7ポイント増の49.6%
近年、企業において管理職クラスの人材の転職が増加していることを実感します。その状況をデータとして確認するため、本日はマイナビの「管理職の中途採用・管理職転職に関する調査」の結果を見ていきたいと思います。
(1)管理職の中途採用状況
2025年1~6月に中途採用を行った人事担当者のうち、管理職を採用した割合は49.6%となりました。この割合は以下のとおり、年々上昇しています。
2025年 49.6%
2024年 48.9%
2023年 44.4%
2022年 41.9%
2021年 38.9%
(2)中途採用した管理職の役職
部長クラス 29.9%(2021年:19.8%)
課長クラス 38.9%(2021年:29.4%)
管理職の採用理由の上位は「マネジメント経験が豊富な人材を求めたため(33.0%)」、「管理職層の多様性を高めるため(性別・年齢・バックグラウンドなど)(32.0%)」、「採用市場が活況で、好条件で採用できるタイミングだったため(31.6%)」といった理由が並んでいます。
厚生労働省の調査などを見ても、40代でも賃金が増加する形での転職が増加しており、今後も管理諸クラスの人材の転職は増加していくのでしょう。ベースアップを若手限定で行っており、中高年の賃金改善が進んでいない企業などでは転職のリスクが高まっていますので、年齢に関わらず、貢献度の高さと転職市場での賃金水準を意識した賃金設定が重要となります。
参考リンク
マイナビ「管理職の中途採用・管理職転職に関する調査2025年(2025/10/7)」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20251007_102285/
(大津章敬)

