2026年卒の採用充足率は過去最低の69.7%
新卒採用で苦戦する企業が増加しており、中小企業ではエントリーさえほとんどないという話を耳にすることが多くなっています。そので本日は、マイナビの「2026年卒企業新卒内定状況調査」のポイントを見ていくことにしましょう。
(1)採用充足率
- 2026年卒の採用充足率(内定者数÷募集人数)は69.7%で4年連続の減少。
- 採用スケジュールが変更された2017年卒以降、同時期の調査と比較して過去最低の結果。
- インターンシップ・仕事体験を実施企業では75.3%、実施しなかった企業では60.6%となり、14.7ポイントの差。
(2)就職ファストパス(選考ファストパス)の実施状況
- 「就職ファストパス」「選考ファストパス」※と呼ばれる優遇措置を「実施している」という企業は全体では5.2%に留まるが、上場企業では9.8%となり、前年より9.3ポイントの大幅増
- 「実施していないが、実施を検討している」と合わせると、上場企業では24.2%の高水準
※選考や内定を辞退した学生に対し、将来その学生が中途採用の選考などを受ける際に選考を一部免除するといった優遇措置
このように新卒採用の充足率は年々低下し、企業も様々な対策を行っていることが分かります。転職が増加する中、就職ファストパス制度を導入する企業は急速に増加しており、その注目度が上がっていることが分かります。
このような状況ですので2027年卒では更なる初任給の上昇や働きやすい環境のアピールが強まることになるでしょう。
参考リンク
マイナビ「2026年卒企業新卒内定状況調査(2025/11/7)」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20251107_104128/
(大津章敬)

