20人以下の小規模企業の74.3%が平均11,089円(4.02%)の賃上げを実施
ここ数年、大幅の賃上げが続いていますが、小規模企業を対象とした調査はなかなか存在しません。そんな中、日本商工会議所は「2025年度の中小企業の賃上げに関する調査」結果を公表しました。その結果は以下のとおりとなっています。
(1)賃上げ実施状況
■全体
64.5% 2025年4月~9月に賃上げを実施済
17.5% 2025年10月~2026年3月に賃上げを実施予定
13.2% 現時点では未定
4.9% 賃上げを見送る
■20人以下の小規模企業
52.3% 2025年4月~9月に賃上げを実施済
22.0% 2025年10月~2026年3月に賃上げを実施予定
18.4% 現時点では未定
7.3% 賃上げを見送る
(2)賃上げ額
全体 13,183円(4.73%)
300人以下 12,467円(4.47%)
20人以下 11,089円(4.02%)
このように従業員数20名以下の小規模企業においても合計で74.3%の企業で賃上げを実施し、その賃上げ額は11,089円(4.02%)となっています。最低賃金割れによる引上げが求められる状態にある企業も多いと思われますが、そうなると今後しばらくはこの状況が続くことになります。
企業の存続のためには生産性の向上を通じた収益力のアップが重要なかだいとなっていきます。
参考リンク
日本商工会議所「2025年度の中小企業の賃上げに関する調査(2025/11/20)」
https://www.jcci.or.jp/news/research/2025/1120120003.html
(大津章敬)

