東京都「中小企業の賃金事情(令和7年版)」を公表

世間には様々な賃金制度の調査がありますが、中小企業を対象にした調査は非常に少ないというのが実情です。そんな中でもっとも信頼性が高いとされている東京都の「中小企業の賃金事情」ですが、昨年末に令和7年版が公表されました。この調査の対象は、従業員が10人~299人の都内中小企業で、今回の集計は10~49人:406社、50~99人:154社、100~299人:81社の合計641社の結果となっています。

以下がそのポイントとなります。
(1)賃金

  • 令和7年7月の全常用労働者の平均賃金は、所定時間内賃金が391,830円、所定時間外賃金が37,015円となり、合計428,845円(平均年齢42.3歳、平均勤続年数11.2年)。
  • 令和6年の全常用労働者の年間給与支払額(所定時間外賃金、賞与等を含む。)の平均額は5,972,065円。

(2)定期昇給、ベースアップ

  • 過去1年間に定期昇給を「実施した」と回答した企業は74.4%、ベースアップを「実施した」と回答した企業は56.6%であり、いずれも昨年度と同程度の高水準を維持。

(3)賞与

  • 過去1年間(令和6年7月~令和7年6月)の賞与を支給した企業の平均金額は、令和6年の年末一時金が428,585円、令和7年の夏季一時金が437,526円、その他賞与が115,751円で、合計すると981,862円。
  • 企業規模別での支給額は、令和6年の年末一時金、令和7年の夏季一時金については企業規模が大きいほど高くなった。

(4)初任給

  • 初任給を学歴別にみると、高校卒208,783円、高専・短大卒220,439円、専門学校卒220,303円、大学卒233,725円となっており、いずれの学歴においても昨年調査より上昇。

今年度は退職金の調査はありませんが、モデル賃金など賃金管理に有用なデータが集計されていますので、是非ご活用ください。


参考リンク
東京都労働相談情報センター「中小企業の賃金事情(令和7年版)」
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/data/koyou/chingin/r7

(大津章敬)