キャリアビジョンがないと考える従業員の57%が転職を意識

エンが行ったキャリアビジョンに関する調査が非常に興味深い内容となっていますので、本日はそのポイントを取り上げたいと思います。なお、この調査は同社サービスを利用する39歳以下のユーザーを対象に実施されたもので、有効回答数は1,077名となっています。
(1)現在、キャリアビジョン(仕事で実現したいことや将来のありたい姿)はありますか?という設問に対しては、以下のように23%があると回答しています。
23% 明確にある
50% なんとなくある
20% どちらかというとない
7% ない

(2)キャリアビジョンが「明確にある」「なんとなくある」と回答した者を対象にそれが見つかったきっかけを問う設問に関しては、「任される仕事をしていく中で自然と見つかった」がもっとも多く49%となっています。
49% 任される仕事をしていく中で自然と見つかった
35% 転職
29% 学生時代からあった
15% 結婚/出産を含むライフイベント
9% 昇進・昇格
6% 勤務地の変化
5% 部署異動

(3)】キャリアビジョンが「どちらかというとない」「ない」と回答した社を対象に、今後のキャリアについて考えていることを問う設問に関しては、57%が「転職活動をしたい」ち回答しています。
57% 転職活動をしたい
31% 自身のキャリアについて周囲の人に相談したい
20% しばらくは現在の仕事を頑張りたい
18% 自身のキャリアについて自分で棚卸ししたい
13% 今すぐに何か取り組む予定は無い
9% 今の職場で新しい挑戦をしたい

(4)現在キャリアビジョンが「明確にある」「なんとなくある」と回答した者を対象とした現在の会社ですでに実現できたもしくは今後実現できると思うかという設問については、35%が「実現できないと思う」と回答しています。
5% すでに実現している
59% いずれ実現できると思う
35% 実現できないと思う

(5)現在の会社でキャリアビジョンを「実現できないと思う」と回答した者を対象とした現在の会社で実現できないと思う理由についての設問の回答は以下のようになっています。
53% 会社に自分のキャリアビジョンに合う仕事がない
43% ロールモデルとなる人がいない
41% 会社や業界の将来性に不安がある
21% 会社にキャリア希望を伝える制度や文化がない
16% 研修制度・学習支援制度が少ない
13% 会社に裁量がある仕事を任せる風土がない

調査対象が、転職サイトを利用している者ですので、転職意向についてはバイアスがかかっている可能性もありますが、多くの若手が仕事をする中でキャリアビジョンを見つけ、その35%が現職では実現できないと考えているという点については、実態を表しているのでしょう。従業員の定着や活躍を考えると、定期的な面談や自己申告などの仕組みにより、キャリアに関する考え方を確認しておくことが重要です。


参考リンク
エン「20代・30代のビジネスパーソン1000人に聞いた「キャリアビジョン」調査(2026/3/27)」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2026/44230.html

(大津章敬)