社会保険加入の検討に利用できる手取り試算ツール
社会保険の適用拡大により、2027年10月から、従業員数36人~50人の企業で働く週20時間以上のパートタイマー等も、新たに社会保険の加入対象となります。
加入によって従業員の将来の年金額や傷病手当金・出産手当金等の保障は手厚くなるものの、社会保険料を負担することになり、給与からその保険料が控除されるため、多くの人が手取額が減少することになります。その結果、保険料の負担を避けるために就業時間を抑えるいわゆる働き控えが生じ、企業としては人員確保やシフト運営に影響が出ることが懸念されます。
そのため、あらかじめ適用拡大により社会保険に加入することになるパートタイマー等に働き方を検討してもらう必要がありますが、厚生労働省が公開する「手取りかんたんシミュレーター」は、その検討の際に手軽に利用できます。このシミュレーターでは、月額の給与を入力することで、加入後の手取額を簡単に試算できます。対象となるパート従業員から「手取りはどれくらい変わるのか」と質問を受けた際にも、紹介できるツールです。
制度開始まで時間がある今のうちからこのようなツールに触れ、対象者の洗い出しや従業員への周知、就業時間の希望のヒアリングを段階的に進めておくとよいでしょう。
参考リンク
厚生労働省「手取りかんたんシミュレーター」
https://www.mhlw.go.jp/tekiyoukakudai/jugyouin/henka/#simulator2
厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」
https://www.mhlw.go.jp/tekiyoukakudai/
(宮武貴美)

