完全失業率は0.1ポイント改善し、4.4%に
今朝、毎月末恒例の2つの雇用統計が発表されました。まず総務省統計局の労働力調査を見ると、4月の完全失業率(季節調整値)は4.4%と,前月に比べ0.1ポイントの低下となりました。地域別で見ると、その格差が大きいのですが、全国的な長期傾向としては雇用状況の改善が徐々に進んでいるのが良く分かります。
一方、厚生労働省発表の一般職業紹介状況を見ると、4月の有効求人倍率(季節調整値)は0.94倍となり、前月を0.03ポイント上回りました。有効求人は前月に比べ0.9%増、新規求人も前年同月と比較すると6.1%増となっています。こちらでも雇用状況の改善傾向が明らかになってきました。ほんの少し前まではリストラの話題が持ち切りでしたが、そう遠くない将来には人材採用難というトピックが大きく取り上げられることになるでしょう。なお経済環境が良好とされる愛知県では、既にかなり深刻な人材難になっています。
(大津章敬)