給与計算で便利なEXCEL TIPS集「フリガナの入力を自動化したい!」
不定期で連載しております「給与計算で便利なEXCEL TIPS集」ですが、本日はその第4回。今回はフリガナの自動化を取り上げましょう。
給与計算ソフトの多くは、氏名を漢字で入力するとフリガナが自動で入力される仕組みになっています。ところが、最近はEXCELでデータを作成し、インポートするというケースもあり、「EXCELでも同様な機能があれば非常に便利なのに」と感じることはないでしょうか。今回は同様の機能をEXCEL関数で実現する方法を説明します。
【質問】
給与計算ソフトへ社員情報をインポートしたいと思っています。EXCELで作成しているのですが、氏名とフリガナを2回入力する必要があり、不便さを感じています。何かよい方法はありませんか。
【回答】
EXCELの「PHONETIC関数」を利用することで「氏名」として入力した文字を「フリガナ」として他のセルに反映させることができます。
【解説】
EXCELには入力した文字列のフリガナを取り出す関数があります。漢字で入力した文字列については、キーボードで入力し変換した際の文字列がフリガナとして取り出されます。
■EXCELのヘルプ
=PHONETIC(範囲)
ふりがなの文字列を取り出します。
■利用方法
=PHONETIC(山田 太郎) → 「ヤマダ タロウ」
【まとめ】
この関数は、指定した文字列のフリガナをそのまま取り出すため、「山田」と入力する際に「ヤマダ」ではなく、「サン」「タ」と入力すると「サンタ」と取り出されます。人名については独特の読み方が多く見られますので、漢字入力の際に読み仮名と違う入力を行った場合は修正が必要です。また、全角での取り出しとなりますので、給与計算ソフトのインポート形式が半角カタカナの場合には更に「ASC関数」を用いて、半角に変換する必要があります。
(宮武貴美)
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