労務管理は管理職の役割

 労務管理は経営者や人事部の仕事と思われがちですが、実際には現場での従業員を対象とするものだけに、管理者の重要な仕事の一つとして認識することが必要でしょう。労務管理というと「管理」という言葉から、規制や縛られるだけというイメージがついてきますが、そもそも労務管理の本来の目的は、従業員の能力をフル活用し、如何にやる気を出して働いてもらうかという「従業員の能力発揮と効果的な活用」であり、究極的には「企業風土の改善と向上」です。この目的を達成するためには、管理者の役割を欠かすことはできません。


 労務管理というと、その内容は非常に多岐に亘りますが、管理者にとって特に重要な役割はとして、以下のような事項を挙げることができます。
労働時間の適正な把握と適正な管理
休日・休暇の取得
安全配慮義務 など


 これらについて、具体的にどのような点を理解し、押さえておかなければならないかご存知でしょうか。また、最近の労働行政の動向から注意しておくべき内容をご存知でしょうか。管理者向けの労務管理教育を行っている企業は少ないのが現実です。そこで労務ドットコムblogでは、今後、新たに管理者を対象とした労務管理の基礎的な内容や注意すべき点などにについて、連載を行っていきたいと思います。今回は予告になりますので、次回以降をお楽しみに。


(鷹取敏昭)


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