非ブラック企業宣言!登録が増加する「若者応援企業」宣言

非ブラック企業宣言!登録が増加する「若者応援企業」宣言 「ブラック企業」という名称が広く言われるようになる中、厚生労働省はブラック企業には該当しないという企業を「若者応援企業」として積極的に応援し始めています。

 「若者応援企業」とは、一定の労務管理の体制を整備しており、若者のための求人を提出、若者の採用・育成に積極的であり、通常の求人情報よりも詳細な企業情報・採用情報を積極的に公表する中小・中堅企業のことを指します。具体的にはハローワークに学卒求人・一般求人を提出する際に以下の7つの基準(宣言基準)をすべて満たしている等の確認が取れた企業について、都道府県労働局のホームページに「若者応援宣言企業」として、企業名や就職関連情報を掲載するというものです。
[宣言基準]
学卒求人など、若者対象のいわゆる「正社員求人」をハローワークに提出すること
「若者応援企業宣言」の事業目的に賛同していること
以下の就職関連情報を開示していること
・社内教育、キャリアアップ制度等
・過去3年度分の新卒者の採用実績及び定着状況
・過去3年度分の新卒者以外の正規雇用労働者(35歳未満)の採用実績と定着状況
・前年度の有給休暇および育児休業の実績
・前年度の所定外労働時間(月平均)の実績等
労働関係法令違反を行っていないこと
事業主都合による解雇または退職勧奨を行っていないこと
新規学卒者の採用内定取消を行っていないこと
都道府県労働局・ハローワークで扱っている助成金の不支給措置を受けていないこと

 中小・中堅企業は、なかなか期待する人材が採用できないといった採用における悩みを抱えることがありますが、厚生労働省はこの宣言を行うことで、企業にとって以下のようなメリットがあると考えられます。
(1)若者の職場定着が期待できる
(2)企業の魅力をアピールできる
(3)就職面接会などへの参加機会が増える
(4)「若者応援企業」を名乗ることができる

 いまや、就職先や転職先の企業を探すときにインターネットの検索サイトで「会社名+ブラック」と入力する人も増えていると耳にします。このような厚生労働省の事業を活用し、自社の特長を前面に出すということを検討してもよいかもしれません。


参考リンク
厚生労働省「「若者応援企業」宣言事業」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jakunen/wakamono/wakamonoouen.html

(大津章敬)
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/

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