バブル世代とは異なる「ゆとり世代」の新入社員の会社選びの基準

入社理由 現在、来春入社の新卒採用活動を行っている企業も多いと思います。今年も選考開始時期の変更があったため、他社の動向を見ながら、慎重に活動を進めていらっしゃるのではないかと思いますが、優秀な学生の確保はいつの時代も手間がかかるものです。

 多くの学生を惹きつけるためにはそのマインドを理解することが重要です。そこで本日は社員口コミサイトのVORKERSが調査した「ゆとりとバブルの入社理由ランキング」より、世代別の入社理由ランキングを見てみることにします。この調査はゆとり世代(1987年~96年生まれ)とバブル世代(1964年~69年生まれ)を対象とし、入社理由を分析したもの。それぞれの入社理由の上位は以下のようになっています。
【ゆとり世代】
1位 自分の成長・キャリア 40.1%
2位 業界・事業内容 35.6%
3位 会社規模・安定感・知名度 27.0%
4位 社員・人事担当者 21.6%
5位 社風・企業文化 12.6%
【バブル世代】
1位 業界・事業内容 45.8%
2位 会社規模・安定感・知名度 39.1%
3位 自分の成長・キャリア 32.5%
4位 会社の強み・将来性 23.4%
5位 社風・企業文化 20.1%

 これを見るとバブル世代は「業界・事業内容」「会社規模・安定感・知名度」などの会社の内容を重視したのに対し、ゆとり世代は「自分の成長・キャリア」が1位であり、自分自身が就職してなにを得ることができるかという要素を重視するように変化しています。これは最近の若手に見られる共通の傾向であり、採用活動やその後の仕事の与え方や教育においても工夫が必要となります。

 また、バブル世代では6位に止まった「社員・人事担当者」が、「社風・企業文化」よりも上位の4位に入っていることも注目すべきでしょう。インターネットで情報が氾濫する中、最後は人で会社を選択していることがよく分かります。今後は人事やリクルーター、そして面接官を務める役員クラスなども学生に対する印象をよくするような配慮が求められます。


参考リンク
VORKERS「ゆとりとバブルの入社理由ランキング」
http://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_25

(大津章敬)

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