高卒の求人倍率は1.75倍とリーマン前を超える水準まで急上昇
企業の人材不足が深刻化しているという話は当ブログでも再三お伝えしていますが、厚生労働省は、先日、平成29年3月に高校や中学を卒業する生徒について、平成28年7月末現在の公共職業安定所(ハローワーク)求人における求人・求職状況を取りまとめました。
その結果は以下のとおりとなっています。
【高校新卒者】
求人数 約324,000人で、前年同期比13.3%の増
求職者数 約 185,000人で、同0.6%の減
求人倍率 1.75倍で、同0.21ポイントの増
【中学新卒者】
求人数 920人で、前年同期比18.3%の増
求職者数 1,006人で、同5.7%の減
求人倍率 0.91倍で、同0.18ポイントの増
このように高卒・中卒共に求人数が大幅に増加しています。グラフは高卒の求人・求職状況の推移をまとめたものですが、求人倍率はさすがにバブルのピークのときには及ばないものの、6年連続増加し、リーマンショック前の水準は軽く超えています。企業の採用のターゲットが高卒にも伸びてきており、今後は高卒でも厳しい採用競争が繰り広げられることとなるでしょう。
参考リンク
厚生労働省「平成28年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000136086.html
(大津章敬)
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