話題の兼業・副業 経済産業省が企業事例集を公開

話題の兼業・副業 経済産業省が企業事例集を公開 2017年3月28日に政府から「働き方改革実行計画」が示され、その中において兼業・副業は「新たな技術の開発、オープンイノベーションや起業の手段、そして第2の人生の準備として有効であることから、その普及を図っていく」という記載が盛り込まれています。このように話題の兼業・副業ですが、今後、どのように対応すべきか、まずは検討を始めるところもあるのではないでしょうか?

 これに対応するように先日、経済産業省より「兼業・副業を通じた創業・新事業創出事例集」が公開されました。特に、企業事例については、オイシックス、クラウドワークス、サイボウズなど計8社が取り上げられ、各社の企業の兼業・副業におけるルール(対象者、認めている業務の範囲、社内手続き)などが具体的に記載されています。例えば、フューチャースピリッツでは以下のようなルールとなっています。
[フューチャースピリッツのケース]
対象者:
入社6ヶ月以上の全従業員
認めている業務の範囲:本人のスキルアップに役立つ取組であることを基本条件とし、本業の業務遂行に支障が生じない、社内の情報を持ち出さないなど、ビジネスパーソンとしての基本事項を守れば、原則として制約はない。
社内手続き:
・2016年6月に「会社公認“働かない制度”」を導入。業務内容を事前に申請して承認されると、副業を含め、月間で最大20時間を自由に使うことができる。
・事業や活動の内容、収入の有無を申請書に記載し、会社に提出する。申請は通年で可能。
・対象者は業務終了後に記入する日報で、副業等に充てた時間を報告することとしている。

 各社によってルールは異なり、社内手続きは不要しているところや週の労働時間数によって社内手続きを分けているケースもあります。また、この事例集には、兼業・副業に踏み切った背景・狙い、兼業・副業を行う従業員へのサポートなども紹介されています。今後、検討を進める際には活用できるのではないでしょうか。
経済産業省「兼業・副業を通じた創業・新事業創出事例集」はこちら
http://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170531005/20170531005-1.pdf


参考リンク
経済産業省「兼業・副業を通じた創業・新事業創出事例集を取りまとめました」
http://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170531005/20170531005.html

(福間みゆき)

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