増加するリファラル採用(社員紹介制度) 62%の企業が実施と回答

リファラル採用 バブルを超える求人倍率を記録する中、企業にとって人事の採用・確保が大きな課題となっています。そこで注目を集めているのが、リファラル採用(社員紹介制度)です。従来は飲食店など一部の業種に限られていた印象ですが、最近は多くの企業で導入が進められています。

 その実施状況をエンジャパンが調査し、結果を公表しています。なお、この調査は501社の回答を集計したものですが、回答企業の8割が、従業員数300名以下の中小企業だったようです。

 これによれば、「リファラル(社員紹介)による中途採用を実施していますか?」との質問に対して、62%の企業が実施していると回答しています。その理由の上位は以下のとおりとなっています。
第1位 社員紹介で採用した社員は、入社後に定着・活躍しやすいため(59%)
第2位 採用コストを下げるため(56%)
第3位 採用成功の確率が高いため(51%)

 具体的には、「紹介した社員も気に掛けてフォローしてくれるので、定着に繋がっている」「既存社員から職場環境などを聞き、納得した上で応募してくるため、短期間での離職は少ない」「紹介は紹介する人、される人、会社それぞれの信用でなりたっており、いい人材が集まりやすい」などのコメントが寄せられているようで、今後、更なる普及が見込まれます。

 ちなみに、リファラル採用が成功した場合の紹介した社員へのインセンティブは44%の企業で支給されており、具体的な支給額は「3万円~10万円」が52%で最多、「3万円以内」が28%と続いています。


参考リンク
エンジャパン「リファラル採用(社員紹介)意識調査」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2017/11266.html

(大津章敬)

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