SNS相談事業で把握された若者の悩み 「メンタル不調」が最多
近年、若者の多くがSNSを日常的なコミュニケーション手段として用いていることを踏まえ、厚生労働省では自殺防止策の一貫として、平成30年3月よりSNSを利用した相談事業を開始しています。
今回は平成30年10月~平成31年3月は6団体(平成31年3月は+3団体)で相談事業が実施され、相談延べ件数は13,177件、LINEによる友だち登録数38,197人となっています。相談者を年齢別で見ると、19歳以下及び20歳代を合わせて全体の約8割となっており、また男女別では、女性が約9割を占めています。その相談内容別の状況は(「その他」と「自殺念慮」を除く)以下のようになっています。
メンタル不調 4,493件
家族 2,475件
学校 1,670件
勤務 1,395件
健康 1,188件
男女 1,042件
経済・生活 775件
このデータから見ると「メンタル不調」(4,493件)がもっとも多く、次いで「家族」(2,475件)、「学校」(1,670件)となっています。若者(特に女性)の多くが、このようにメンタルヘルス問題を抱えているということが明らかになりました。学校や企業、社会が連携し、こうした問題への対応を進めていかなければならないのは間違いありません。
参考リンク
厚生労働省「SNS相談事業の実施結果を公表します(平成30年度下半期分)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05007.html
(渡たかせ)
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