愛知ハローワーク 9月労働市場概況から見る求人状況の実態
愛知ハローワークより9月分の労働市場概況が発表されています。先月9月16日付けブログで概況に記載されている、充足率について触れました。確認しますと、充足率とは、有効求人に対してハローワークの紹介により就職に結びついた割合を示しています。つまり、企業がハローワークを利用して求人を出した結果、就職に結びついたか結果を示す指標になります。
今回、発表されているデータを下に、産業別に充足率の高低および前月対比を見てみましょう。
業種 | 6月分 | 7月分 | 前月比 |
製造業 | 30.1% | 24.9% | ▲ 5.2ポイント |
医療・福祉 | 14.2% | 13.5% | ▲ 0.7ポイント |
運輸業・郵便業 | 15.3% | 13.2% | ▲ 2.1ポイント |
卸売業・小売業 | 13.0% | 11.4% | ▲ 1.6ポイント |
建設業 | 12.2% | 11.2% | ▲ 1.0ポイント |
金融業・保険業 | 8.3% | 8.4% | 0.1ポイント |
情報通信業 | 4.9% | 5.2% | 0.3ポイント |
宿泊業・飲食サービス業 | 5.3% | 4.7% | ▲ 0.6ポイント |
サービス業(他に分類されないもの) | 11.1% | 9.3% | ▲ 1.8ポイント |
正社員、有期雇用、パート等を含む幅の広いデータにはなりますが、ハローワークに求人を出したとしても、思うように人材は集まらない実態が浮かびます。特に10%を切る業界は、ハローワーク以外の求人媒体を活用する等、求人戦略を見直す必要があると言えます。 また、前月比は、多くの業界で充足率が下がっており、求人難は改善されていないと言えるでしょう。
人材の確保は人事担当者共通の悩みかと思いますが、改めて自社の求人活動を見直されてはいかがでしょうか。
参考リンク
愛知ハローワーク 労働市場概況『レイバー・マーケット・プロフィル』平成27年9月
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0114/9926/2015_9.pdf
(中野剛志)
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