日本のある高校からの要望

 先日、ある高校の先生から連絡をいただきました。その高校の3年生の生徒が来年高校から推薦入学で大学受験を予定しているようなのですが、推薦がゆえに面接試験があり、大学でどのような勉強をして、大学を卒業したらどのような仕事に就きたいのかを聞かれるようなのです。先生がおっしゃるにはその生徒は将来、「市や県の地域振興のために、中国やアジアとwin-winの関係を考え、貢献していきたい」と考えているそうなのですが、推薦入学で大学に入ることは本人も担任も大変らしく、面接できちんとした夢を語らせなければいけないというわけです。ここがしっかりとしていれば、入学試験に合格するだけでなく、生徒は夢に向かって大学でも頑張れる、とその先生はおっしゃいました。

 市も県も財政難で少子高齢化が進み、若者は県外に流出するなかで、生徒は、地域振興に携わりたいという想いから、古き良いものを残しながら経済の発展をベースに地域振興させるにはどうすればよいのか、そのために中国やアジアとどう関わることができるのか、と立派なことを考えています。ところが中国やアジアとどう関わって地域振興が行えるのかという点が今ひとつピンと来ていないようなのです。そこで私に依頼があったのは、日本と中国との経済関係、日本の産業が中国に依存していること、逆に中国は日本に対してどのような魅力を感じているのか、そういったことを生徒に、さらに先生方にレクチャーをして欲しいらしいのです。

 先生、生徒の期しての想い、私も二つ返事でお引き受けすることにしました。先生には費用はいらないことも伝えました。その代わり、駅まで迎えに来てください、と。このように将来を真剣に考えている若者もいるのですね。そのような光り輝く芽を伸ばしていくために役に立てるのであれば、これはもう仕事抜きで協力していきたいと思っています。(清原学)

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