愛知県 平成25年3月の雇用情勢は雇用が回復する一方で、給与、労働時間は若干減少
愛知県は先日、毎月公表している「愛知県の勤労」の平成25年3月分結果を公表しました。これによれば、平成25年3月分の調査産業計、事業所規模5人以上のポイントは以下のとおりとなっています。
賃金の動き
・常用労働者の1人平均の現金給与総額は、調査産業計で281,336円となり、前年同月に比べ0.5%減少しました。このうち、きまって支給する給与は268,886円となり、0.9%減少しました。製造業についてみると、331,744円となり、0.1%増加しました。
・実質賃金指数(消費者物価変動分を除いたもの)をみると、現金給与総額は、1.2%増加しました。きまって支給する給与は、0.7%増加しました。
労働時間の動き
・常用労働者の1人平均の総実労働時間は、調査産業計で143.8時間となり、前年同月に比べ3.9%減少しました。
・総実労働時間の内訳は、
所定内労働時間は、131.5時間となり、3.8%減少しました。
所定外労働時間は、12.3時間となり、5.4%減少しました。
製造業についてみると、18.5時間となり、5.1%減少しました。
雇用の動き
・常用労働者の常用雇用指数は、調査産業計で98.9(平成22年平均=100)となり、前年同月に比べ0.3%増加しました。製造業についてみると、99.9となり、0.3%減少しました。
・常用労働者中のパートタイム労働者比率は、調査産業計で29.6%となりました。
このように雇用が回復する一方で、賃金および労働時間の減少が続いています。この要因としてはパートタイム労働者比率の上昇があると考えられます。平成24年度のパートタイム労働者比率は28.6%でしたが、今回はそれより1.0ポイント上昇しています。他の統計結果も合わせて考えると、製造業を中心とした男性の雇用が縮小し、サービス業等での女性パートタイム労働者を中心に雇用が回復しているのではないかと予想されます。
関連blog記事
2013年3月15日「愛知県の雇用状況 平成24年は賃金、労働時間、雇用のすべてで改善」
https://roumu.com/archives/25547752.html
参考リンク
愛知県「愛知県の勤労(平成25年3月分)」
http://www.pref.aichi.jp/0000061463.html
(大津章敬)
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