愛知労働局 昨年度の総合労働相談の件数は全国3位

愛知労働局 昨年度の総合労働相談の件数は全国3位 先日、愛知労働局は平成24年度個別労働紛争解決制度施行状況の調査結果を公表しました。これによれば、昨年度の総合労働相談の件数は全国3位の高水準にあることが分かりました。そのポイントは以下の通りとなっています。
平成24年度に愛知労働局へ寄せられた労働相談件数は77,909件で、そのうち労使間のトラブルに関する相談(民事上の個別労働紛争相談)は14,673件(対前年度比4.1%増)と過去最高を記録しました。
「いじめ・嫌がらせ」相談が増加傾向にあり、平成24年度は個別労働紛争相談のうち2,805件ともっとも多い件数となっています。
「助言・指導」の申出がなされた件数は、平成23年度の625件から平成24年度は757件と増加して過去最高となり、約5割が解決しています。
「あっせん」申請のなされた件数も460件と増加して過去最高でした。平成24年度中にあっせんの手続きを終了したもののうち、相手方が同意してあっせんが開催された件数は239件、解決した件数は165件(解決率69.0%)と、平成23年度の152件(同63.1%)を上回りました。
「助言・指導」、「あっせん」ともに、平成23年度までは「解雇」がもっとも多く、平成24年度に初めて「いじめ・嫌がらせ」がトップとなりました。

 このようにトラブルの中心が解雇からいじめ・いやがらせになり、またあっせんによる問題解決が増加しているといったトレンドを見ることができます。労働トラブルは単にわがままな社員によって引き起こされるわけではありません。その原因は職場の環境や会社の仕組み、そして経営者や管理者の言動にあることも少なくありません。無用なトラブルを防止し、会社の発展を目指すためにも、社員が安心して働くことができる環境が用意できているか、検証してみてはいかがでしょうか。


参考リンク
愛知労働局「愛知労働局における平成24年度個別労働紛争解決制度施行状況について」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/news_topics/houdou/2013/24kobetsufunsou.html

(大津章敬)
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/

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