愛知労働局 「第三次産業労働災害防止のためのチェックポイント」を公表

1月28日 愛知県内の小売業、社会福祉施設、飲食店等第三次産業の事業場においては、年間2,500件以上の労働災害が発生しています。

 転倒による骨折、包丁による指の創傷など「行動災害」と呼ばれるものが多く発生していますが、なかには頭部を強打して死亡または重篤な障害を残す事例もみられます。これら災害の発生を防止するには、安全衛生管理体制、運転資格、危険防止措置、健康診断等の労働安全衛生等関係法令に定められた事項を遵守するほか、従業員が実際に作業する場所にどのような危険があるのか予め確認しておき、危険を回避するための方策を講じておくことが肝要です。そこで、愛知労働局では、特に確認すべき事項をまとめ、災害防止のための対策についてのチェックポイントを公表しています。

チェックポイント
安全衛生管理体制
 安全な職場を作るためには、まずトップが宣言。様々な問題を検討し、具体的な対策を高ずることができる体制を整えることが重要です。
安全衛生教育・健康管理等
 労働災害を防止するため、作業に従事する労働者には予め、作業に伴う危険箇所を熟知させた上で、安全な作業方法を習熟させましょう。
作業場所等に潜む危険
 行動災害についても単に「気を付ける」だけでなく、職場における危険源(ハザード)を見つけ出し、作業との関わりから生じるリスクを低くできるよう予め対策するとともに、その状態を維持管理していくことを心掛けてください。その災害防止のための対策は、①危険源の消滅、②危険源のエネルギー低減、③危険源からの隔離等を目標とし、④安全装置、⑤管理的対策、⑥保護具の使用等の優先順に検討して下さい。

 第三次産業の労働災害防止対策については、厚生労働省でも産業別に公表していますので、こちらも参考にしていただくとよいでしょう。


参考リンク
愛知労働局「第三次産業労働災害防止のためのチェックポイント」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/pamphlet_leaflet/anzen_eisei/_120440.html
厚生労働省「第三次産業の労働災害防止対策について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000053858.html

(日比野志穂

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