愛知県内でメンタルヘルス対策に取り組んでいる企業は全体の約半数

県内企業 年次有給休暇取得率の平均は46.7% 愛知県は先日、「平成25年労働条件・福祉実態調査」の結果を取りまとめ、ホームページで公開を開始しました。この調査は愛知県内の常用労働者10人以上の民間企業1,500社を対象に実施されたもので、有効回答数は1,023社となっています。本日はその中から、職場のメンタルヘルス対策に関するデータを見てみることとしましょう。
メンタルヘルス対策の取組状況
 メンタルヘルス対策に取り組んでいる企業は48.7%となっており、産業別にみると、情報通信業(94.1%)ともっとも高く、生活関連サービス業・娯楽業(19.0%)がもっとも低くなっており、産業ごとの差が顕著となっています。なお、現在は取り組んでいない企業(51.0%)のうちでも、取り組む必要性を感じている企業は46.6%となっています。

メンタルヘルス対策の取組内容
メンタルヘルス対策の取組内容をみると、「労働者への教育研修・情報提供」(45.2%)が最も多く、次に「管理監督者への教育研修・情報提供」(45.0%)となっており、研修等を通じて実施している企業が半数近くとなっています。

メンタルヘルス対策に取り組んでいない理由
 メンタルヘルス対策に取り組んでいないとしては、「専門のスタッフがいない」(62.6%)がもっとも多く、次に「取り組み方が分からない」(49.4% )となっています。

 企業において、うつ病等を始めとするメンタルヘルス対策は、実際にうつ病等にかかっている従業員だけでなく、健康な従業員を守るためにも重要な課題となってきています。まだ対策に取り組んでいない企業においても、まずは行政機関が主催するセミナーの参加やパンフレット等を活用するなど、取り組める範囲から始めてみてはいかがでしょうか。


参考リンク 
愛知県「平成25年労働条件・労働福祉実態調査結果」
http://www.pref.aichi.jp/0000059890.html 
愛知県「職場のメンタルヘルス対策ガイドブック」
http://www.pref.aichi.jp/0000049071.html

(小堀賢司)

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