算定基礎届提出時の調査項目に「海外勤務者の有無」が追加されました/日本年金機構
今年も社会保険の算定基礎届の提出時期(7月10日期限)がやってきました。社会保険(健康保険・厚生年金保険)の保険料については、被保険者本人が実際に受けた報酬額に応じて、毎年9月に見直しがされます。具体的な手続きとしては、毎年7月1日時点の被保険者全員について、4月から6月に支給した報酬額の実績を記載した「算定基礎届」を年金事務所に提出をすることによります。
この「算定基礎届」を提出する際には、「総括表附表」と呼ばれる雇用に関する調査票も添えて提出することとなっています。この「総括表附表」には、社会保険の被保険者となっていない者の雇用形態や年齢別の人数や請負・労働者派遣の実態など、雇用実態の内訳についての調査項目が設定されていますが、今回、その様式が変更され、新たに「海外勤務者の有無」などの調査項目が追加されました。
年金事務所による社会保険の調査時には、この「総括表附表」の調査項目に沿って、適正な加入・申告が行われているかの確認がされますので、今後は、海外勤務者の適正加入・申告といった観点についても一般的に確認がされるようになってくる可能性が高いと予想されます。
海外勤務者の報酬の取扱いについては、今春に日本年金機構よりQ&Aも掲載されたリーフレット(下記参考リンクよりご覧頂けます)が公開されていますので、こちらも参考にされ、適正な加入・申告ができているか、改めて確認をされることがよいでしょう。(佐藤和之)
<参考リンク>
日本年金機構「算定基礎届の提出」
http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=2053
日本年金機構「健康保険・厚生年金保険被保険者報酬月額算定基礎届総括表附表(雇用に関する調査票)」
http://www.nenkin.go.jp/n/data/service/0000019710Wmv6PYHYnz.pdf
労務ドットコム「日本年金機構から発表された海外勤務者の社会保険取扱い」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/52030376.html
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