中国夏季の高温手当

上海は暑いです。まだ6月だと言うのに、既に茹だるような暑さが襲って来ています。
いったい今年の夏はどうなるのか、今から戦々恐々としています。
昨年は42度くらいまで上がりました。仕事の効率、ガタ落ちです。

さて、6月から9月までの4か月間、暦の上で中国は夏季に入ります。
と同時に、「高温手当」というものを会社は社員に支払わなければならない時期でもあります。
さっそく先日、江蘇省では毎月200元の高温手当支給の通知が発せられました。
隣の上海市ももう時間の問題です。

高温手当は従業員が33度を超える職場で、気温をそれ以下に下げられない状況下で支給しなければなりません。
一昨年から始まった制度なのですが、企業によっては手当支給を避けるため、代わりに炭酸水などを配ったところもありまして、
今年の通知では、そのような代用品の配布は禁止とまでうたわれています。

ところがこの高温手当。その対象者の多くはワーカーになりますから、
手当をもらえないオフィスの従業員たちは、私も私もと苦情の嵐が巻き起こります。
会社はその不満への対応に追われる、暑い4か月間となるわけです。

2014年6月13日 清原学