愛知労働局「平成25年度 脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」を発表

脳疾患労災補償 愛知労働局より先日、平成25年度の「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」の取りまとめ結果が発表されましたので、本日はその内容を見てみましょう。

脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
① 請求件数は36 件で前年比1 件の増。(全国的には2 年連続減少)
② 支給決定件数は12 件(前年比4 件の減)で、3 年ぶりに減少した。
③ 業種別での支給決定件数は、「運輸・郵便業」及び「宿泊業・飲食サービス業」が各2 件、次いで「製造業」、「卸売・小売業」及び「医療・福祉」が各1 件となっている。
④ 支給決定をした事案の12 件は、全て恒常的な長時間労働が認められる。
精神障害に関する事案の労災補償状況
① 請求件数は57 件で、前年比10 件減となり、過去5 年間で最少。(全国的には増加)
② 支給決定件数は10 件(前年比9 件の減)で、3 年ぶりに減少した。
③ 業種別での支給決定件数は、「製造業」の3 件が最も多く、次いで「卸売・小売業」2 件となっている。
④ 出来事別の支給決定件数は、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」及び「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」が各2 件あり、「特別な出来事」を認定し支給決定した事案も2 件あった。

上記のように、特に脳・心臓疾患に関して労災補償の支給決定した事案では、全て長時間労働が認められており、長時間労働により疾患が引き起こされたことが想定されます。業績回復に伴い、労働時間が延びている傾向もありますが、企業においては従業員の健康管理のためにも、適正な労働時間の把握に努めることが重要です。
○愛知労働局発表文
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0111/4557/2014718133638.pdf


参考リンク
愛知労働局「平成25年度の『脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況』について」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/news_topics/houdou/2014houdouhappyousiryou/topics_rousaihoshoujyoukyou.html

(小堀賢司

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